前歯のかぶせ物 徹底比較
前歯のかぶせ物は、2重構造になっています。それは、歯に被さる部分とその上の白い部分です。 歯に被さる部分は、卑金属、貴金属、ジルコニアの3種類、表面の部分は、プラスチック、セラミック、ハイブリッドセラミックの3種類に分かれます。
プラスチックの特徴
- プラスチックの利点:
- 色が白い
- いろいろな形に合わせやすい
- プラスチックの欠点:
- 変色しやすい
- 水を吸収し膨張する
- 細菌が付着しやすい
- 削れやすい
- 透明感がない
セラミックの特徴
- セラミックの利点:
- 他の歯の色に合わせやすい
- 永久的に変色しない
- 細菌が付着しづらく清潔!
- 磨耗しづらい
- セラミックの欠点:
- 欠ける場合がある
- 高価
ハイブリッドセラミックの特徴
- ハイブリッドの利点:
- セラミック:プラスチック=7:3
- プラスチックより変色しない
- ハイブリッドの欠点:
- やや変色する
- 透明感がない
- 光沢がない
- 細菌が付着しやすい
- 欠ける場合がある
(セラミックとプラスチックの変色の違い)
セラミックのかぶせ物とプラスチックのかぶせ物を
同時に治療したものを1ヶ月後に写真を取ったものです。
装着時は同じ色でした。
(ハイブリッドセラミックの変化)
ハイブリッドセラミックは光沢を早期に失います。
ハイブリッドレジン前装冠:保険適応
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金属の上にハイブリッドレジンというプラスチックを貼り付けたものです。
安価なことと、入れたばかりのころは良いのですが、数年で変色してしまうという欠点があります。力がかかる部分に使うと欠けてしまうこともあります。 メタルセラミックス冠:\84,000(税込み)
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メタルボンドと呼ばれ、金属の上にセラミックを焼き付けたものです。
透明感があり、変色がありません。ただオールセラミックスに比べると歯茎の部分に影となる黒い部分ができやすいです。 ジルコニアオールセラミックス冠:\126,000(税込み)
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金属をまったく使っていない新しいタイプのセラミックス冠です。
メタルセラミックス冠よりもより透明感があり、歯茎が黒くなりづらいです。
金属アレルギーの心配もありません。
製作日数と費用がかかってしまうのが難点です。 ラミネートベニヤ:\73,500(税込み)
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歯の表面を0.5~0.7mm削って薄いセラミックのシェルを貼り付ける方法です。
歯を削る量を最小限にできるため、歯にとって優しい治療法です。
かぶせ物は、もちろん材質も大切なのですが、それよりもどんなDrが治療し、どんな技工士さんが製作するのかがとても重要です。
さらには、同じ技工士さんが作ったとしても、治療したDrによって結果が大きく変わってしまいます。治療費だけが全てではないのです。